遠山忠宏ブログ「アドベンチャーライフ」

微生物に学ぶ                 

通常メタン発酵プラントには原料調整槽があります。

 

原料調整槽は食品残渣系のメタン発酵プラントでは水分調整や成分調整、温度調整等重要な工程をになってます。

 

特に今の時期は寒いですから、プラントに原料が届いた時点で外気と同じ0度前後です。

 

と言うことは、メタン発酵槽は30度後半に維持されているので原料と発酵槽の温度差は30度以上もあります。

 

それを一度に発酵槽に入れると当然ですが通常はある一定の温度帯で生きている微生物層も狂い始めてメタン発酵に大きな影響を与えてしまいます。

 

ですが、当社のプラントに原料調整槽はありません。

 

その理由は単純にコスト削減する為と研究開発の一環としてでした。

 

まずは、原料調整槽がなくてもメタン発酵プラントを通常運転できるか?

 

そして、真冬でも原料と発酵槽の温度の格差で発酵がどのように変化するか?

 

その他にも何点かの試験を試みました。

 

結果は全て大丈夫でした。正確に言うと最初は何度も厳しい局面に発酵槽が直面しましたが、現在は自然のサイクルで微生物達が調整してくれています。

 

これは機械的にみれば、数千万円の設備と経費がかかる運営・維持コストを微生物達の力で無くしたようなものです。

 

もしこれを一般的に知られているメタン発酵の学術データだけで判断したならばいまの現実は無かったでしょう。

 

微生物からは学ぶことだらけです。

 

微生物達に感謝です。

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: 1/2003 : >>